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オリジナルギター1-5 ネック順ぞり対策 [original guitar1]

混沌とした期間(2017/11~2019/9)を経て、オリジナルギター#1の完成に向けて作業を進めるわけですが、2018/10/18 からネックーボディの接続方法の検討を行っています。FG-200Jのリペアで得た経験をもとに
・ネック順ぞり対策
・ネック元起き対策
をどうするか考えています。

弦高の原因として、「元起き」の他に「ネックの反り(主に順ぞり)」という問題があります。弦の張力に負けて、ネックが曲がる現象です。

これには、従来より対策があり、補正するためのトラスロッドを組み込むことです。

トラスロッドの機能は、通常弦の張力により、引っ張られて順反り(弦とフィンガーボードの隙間が開く方向)になりますが、これに対抗する様に力をかけ、反りを補正することです。
曲がる頂点に、トラスロッドの一番曲がるところが来るようにします。通常6~8フレットあたりに設定します。

トラスロッドについて、分かりやすい説明です。
1Wayタイプ(シングルアクション) YAMAHA FG-130や200Jはこれでした。
1Wayタイプ(チャンネルロッド) 今使用しているタイプです。
2Way Hot-Rod 厚みで使用不可で、そこまでの機能はいらない。
特にこだわりはないので1Wayタイプ(チャンネルロッド)にしてます。

さらにネックを曲がらないように補強するためにカーボンファイバーロッド 630X9.5X3.2厚mmを半分に切ってトラスロッドの両脇に埋め込みます。アウトリガー構造(アウトリガーとは、転覆を防止するために、舟外に突き出して固定される浮きのこと)にします。カーボンファイバーロッドは、木の剛性アップです。

平行にする治具.JPG
ネック構造を決めて外形加工をした後、カーボンロッドの溝を強引に埋め込んでいる途中です。簡単な治具を作ってドレメルルーターが平行に動くようにしています。斜めに加工したネックに平行に溝を切るには一苦労でした。

カーボンロッド溝切後.JPG
もう溝が切れていますね。溝を切っている時の写真は余裕がなくて撮れませんでした。
尚、トラスロッドはアルミ製ではありません。もう何年も前にどこで買ったかも分からないものを使っています。1Wayでおそらく鉄製です。上で紹介したものは2台目に使ったトラスロッドの購入先です。悪しからず。

カーボンロッド接着.JPG
一本ずつ接着しています。接着剤は、タイトボンドではなくエポキシ系接着剤を使用します。隙間や気泡ができないように接着剤を入れるためには、弦の切れ端や金属へらを使います。接着剤でタイトボンド以外の使用はここだけです。

カーボンロッドの溝は本来ならば、ネック加工の一番最初の工程です。幅は3.2mmなので、ドレメルルータービット 650が使えます。

カーボンロッド埋め込み.jpg
ここで注意する点は、カーボンロッドの高さが9.5mmあるということです。長さは315mmあり、0フレットと1フレットの間辺りからネックの終わりまでの長さがあり、1フレットの厚さは中央で20mm、フィンガーボードが4.5mmとして中央でも5mmの余裕しかありません。中心から14mm幅方向にずれるともう2mm程度の余裕しかありません。ネックをあまり削りすぎないように! カーボンロッドの先が飛び出してしまいますよ。

トラスロッド組み込み.JPG
最後にトラスロッドを組み込みます。接着剤は同じものを使用します。もうヘッドの化粧板を先に接着していますね。後で説明します。


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