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オリジナルギター4 塗装を終えて その2 [original guitar4]

ここで塗ることは終わりで、水研ぎコンパウンドの磨きを残しています。どのような塗装もヒケがでますが、Org.#3で実際に経験したので、#4では最終塗装から1ヶ月程度寝かせて十分乾燥させます。


さてここで、今までの塗装を総括してみようと思います。#1、#2、#3の現状を比べてみます。

#1トップ.JPG

#1は完成後3年半が経過しています。油性ウレタンニスを使いました。トップは、琥珀色になってしまい、薄すぎて木地が露出した部分もありました。

#1バック.JPG

バックは目止めをしていないので、導管が残っています。

#1ヘッド.JPG

ヘッドはローズウッドでこれも導管が残っています。油性ウレタンニスは耐久性は最も良いのですが、琥珀色になってしまうので難点です。


#2導管が埋まっていない.JPG

#2は無色透明であるという理由で水性ウレタンニスを使用しました。完成後2年半が経過しています。バック&サイドにインディアンローズウッドを使いましたが、目止めはしないで、水性サンディングシーラーと水性ウレタンニスを塗り重ねました。完全に導管を埋めることはできていません。艶を求めるならば、Z-Poxyなどの何らかの目止めが必要です。ベトツキ感はありません。#3で問題となったチューナーのゴム痕も問題ありません。時間が経っているのと、冬で乾燥しているせいかもしれません。

#2ネック.JPG

ネックも艶はなくなっていますが、問題ありません。

#2トップ.JPG

トップも問題ありません。


#3木地が出ている.JPG

#3は製作後1年半が経過しています。これも水性ウレタンニスを使いました。トップは下塗りには水性サンディングシーラーを使い、水性ウレタンニスを重ね塗りしたのですが、筋ムラを押さえようとして、濃度を薄く(1:1)したせいか、塗膜が厚くできずに、何か所かで木地が露出してしまいました。

#3ヒケ.JPG

バック&サイドはインディアンローズウッドを使い、下塗り(目止め)としてZ-Poxyを使いました。塗装直後はZ-Poxyは目止めとしては機能したのですが、バックは時間が経つにつれて、細かなヒケが発生しています。特にブックマッチの部分に線が入っています。

#3ヒケ2.JPG

これはバックだけでなく、トップも発生しているので、Z-Poxyの問題ではなく、乾燥時間が足らなかったことが原因だと判断しています。また、塗装完了直後、チューナーのゴムによるヘッド塗装部に押さえ痕が出ました。これは塗膜を溶かすようなものではなく、乾燥不足による痕だと考えています。冬の時期には僅かに出ますが、布で拭き取れば消えます。

#3サイド.JPG

サイドはヒケは少なく、比較的きれいに出来ています。


#4は現在進行中ですが、透明な油性ウレタンニスのスプレータイプを使ったのですが、ドライミストと低温環境に悩まされました。結局、#2でうまくいった水性ウレタンニスを使っています。


ウレタンニスでは、ラッカーニスよりも仕上げたときの艶が少ないです。光沢を出すにはラッカー仕上げが良いと思います。しかし、ラッカーニスはゴム系に弱く痕ができますから、耐久性を求めるならばウレタンニスです。#4は無色透明の油性ウレタンニスが見つかったのでスプレータイプを使いましたが、気温の低い冬には不適切でした。夏にもう一度試してみようと考えています。

 

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